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■管理者:西藤なるを 西藤小児科 こどもの呼吸器・アレルギークリニック
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(Since 2008/10/01)
presented by
Children Research Online
MLインフルエンザ流行前線情報DB
MLインフルエンザ流行前線情報DB Wiki


RSウイルス・オンライン・サーベイ +hMPV

【質問】

ところでインフルエンザと違って「オンライン・サーベイ」としたのは?どのような心からでしょうか?

【答え】

 「MLインフルエンザ流行前線情報データベース」を始めたのは、もちろん、国内各地の流行状況を知ることが目的でした。しかし、有志の先生が自主的に報告する運営では、報告数が”0”の場合、発生件数が”0”なのか、報告者がいないのか、判断がつきません。そもそも自主的に報告してくださる先生がいるのかどうかも分かりませんでした。こんな運営で、正しく流行を知ることが出来るかどうか、当初分からなかったのです。

 ですから、やっている事は確かに流行を探ることでしたから「サーベイランス」ですが、あえて「サーベイランス」という言葉は、意図的に使いませんでした。

 しかし、8年も運営を続けてみると、始めたときと状況が変わり、いくつかの新知見も加わりました。

 まずは有志医師の自主的な報告でも、全国集計ではほぼ毎年、感染症週報と結果が一致することが分かりました(有志の少ない都道府県では、あまり一致しません)。

 また、インフルエンザ以外にも、感染研の大日先生などが、ML-fluのプログラムを利用して、Webからの自主的な報告で、麻疹や百日咳の流行を探る調査・研究が行われています。

 大日先生が、ML-fluが感染症週報IDWRとほぼ一致するのをごらんになって、「”サーベイランス”と言わず他になんて言うの?」と、問い返されたことを思い出します。確かにML-fluの「データベース」という名称の方が、むしろ紛らわしく感じます。流行状況を知るリアルタイムな情報なのに、正しく受け取ってもらえないと残念です。

 今回、RSウイルスのプロジェクトを立ち上げるに当たっても、ML-flu同様に、オンラインで有志の先生を募り自主的に報告する運営であっても、もうそろそろ「サーベイランス」と言っても良い頃だろうと、判断しました。

 しかし、実際の流行と一致しているかどうかは、今後も慎重に検討していきたいと考えております。

PS. 【もう一つの理由】 実は「RS_ Base」というソフトウエアーがあります。広島の山下先生が開発され、開業されている先生の間で普及しております(私もユーザー!)。「RSデータベース」と呼ばれたら、紛らわしいと思った事も、今回「データベース」という語句を入れなかった理由の一つです。

 → RS_ Base  http://rsbase.net/

【質問】

RSウイルスの迅速診断は、保険請求できますか

【答え】

 RSウイルスの迅速診断は、入院患者に限り保険請求ができます。外来診療では保険請求ができません。

 「RSウイルス・オンライン・サーベイ」には開業されている先生もたくさん参加してくださり、コストは回収できないにもかかわらず、検査されている事に敬服しております。

 外来で行うRSウイルスの迅速診断も、保険請求できるように、小児科学会や小児科医会から働きかけていると、聞いたこことがあります。

 本プロジェクトで、全国の外来診療で、こんなにもRSウイルスの迅速診断が実施されていることを広く知ってもらい、RSウイルスの迅速診断を外来診療で請求できるために、その一助になれば幸いです。